それならそれで別にいい
(aranme)

このページは「僕自身が読みたい!」
という簡単な理由で実現しました。
あ、他のページもそうか。

憧れの海外生活、国際結婚、
社長秘書、日本製ソフトの翻訳
様々なキーワードが見え隠れ
はたしてその実体とは?
闇鍋系日米文化比較論
貴重なお話を楽しみましょうぞ、ミナノシュウ!


それならそれで別にいい 本編その14:「ハワイどかすか3日間Part 1」

   

気がつくと独立記念日も終わってしまった。今月は日本から超ウルトラVIPが集団で弊社に出張(波状攻撃)してきており、雑用おばさんとしては気分的に休まらない日々なのである。コーヒー一つ出すのに気を使う。気を使ったところであの(別名馬ションコーヒー)味がよくなるとはとても思えないのぢゃが。

で、前回の原稿はなんと3月のお話だったので、どっひゃん!とびっくり。その後旦那の出張に同伴してハワイどかすか3日間、とか、トロピカルストームアリソン嬢の所業によって94年製カムリ水没、とか、あほボンが頭をブレードにして奴の気分はすっかりアフロジャパニーズ、だったりいろいろあったのである。

で、今回は「今ごろなんでハワイどかすか3日間のお話?」にしてしまおう。日本からの海外旅行先としてはちっとも珍しくないところだけど、これがまた、違う視点から見ると結構すごいところである、というお話である。

うちの旦那はトラベルエージェントとか緊急ロードサービスとかインシュアランスとか、車関係の包括的な業務をやる会社に勤めている巨大白人。今回の出張はクルーズラインと提携しているハワイのホテルが彼の会社のエージェントを招待してプロモーションをやる、ということで会議に出席するために出かけた。配偶者同伴という美味しい(と最初は思った)ところを頂いて、私は休暇を取って出発したと思って欲しい。実は、ハワイに行けば日本語の本が入手できるのではないか、というかなり切羽詰まった心境であったことを白状する。

ヒューストンから3時間ちょっとかけてLAに飛び一泊、翌日朝6:30にLA空港に集合、そこから5時間かけてホノルル空港、そこから30分でハワイ島のコナ空港に到着である。同じアメリカの州とはいえ、テキサスからハワイまでの道のりは遠く、直行便で飛んでこない限り日本から来る方が速いのである。

で、コナの空港から30分ほど車で走ったリゾートエリアに向かったのだが、空港から目的地まで建物も木々も全くなく、一面溶岩の荒野である。テキサスでだだっ広い風景に慣れているけれど、ここまで何もないこげ茶色の風景というのは心に刺さるものがあった。空はハワイのお約束通り真っ青で、既に車の中で興奮してこの何にもない荒野の風景を写真にとりまくる。


5月の黄金週間直前ということもあり、オアフ島は日本人でごった返しているだろうけれど、コナまでやってくるのはそんなにいないんぢゃないか、というのはすっかり甘い、甘すぎて瞬間虫歯になってしまう考え方であった。ホテルの中はやっぱりかなりの数の日本人家族連れ、新婚旅行カップル、それにTVクルーまでいるではないかっ!(ポジティブ思考なワタクシは、これだけ日本人がいれば日本語の本屋があるに違いない、とほくそえんでいたが。)

ところで、旦那と私が普段こっそり話をするとき日本語で会話する(回りに日本語がわかる人はまずいない)のだが、この習慣が滞在中思いっきり裏目に出てあちこちで赤面を繰り返すことになる、ということに気付かないまま、私はオリエンタル系アメリカ人2世の振りをして優雅に英語で会話しておりました。殆どが白人という我々のグループの中で日本人女が一人いるのは結構気が張るものなのだが、まぁそこはそれ、今更悩んだってせんないことだしね。

さて、このリゾートには数軒のホテルがあり、中でも私たちが泊まったホテルは巨大で、敷地内にモノレールのような電車が走っていて駅があったり、水路を船が走っていたりして、建物から建物への移動はこいつらを使わないと歩け歩け運動になってしまうというものすごさであった。必然的に暑くても大丈夫な格好、足元はウォーキングシューズ、またはビーチサンダルぺたぺた歩き、化粧しても汗で流れるので、屋外活動(クロッケーの試合強制参加、というメニューがあったもんで)とパーティ以外殆どすっぴんなワタクシ。旦那が会議のときは一人カメラ片手に探索に励んだが、それでも全部見ることが出来なかったくらい広い。但し、ぼーっと何もせずにホテルのベランダから海を眺める、という時間もけっこうあったけど



リゾートというところは基本的にはゆっくりのんびりすることで心身ともにリフレッシュし、普段の生活に戻ったときの活力を養う、というのが目的であろうというもの。だから、ぼーっとするのも立派な過ごし方だし、のんびりと木陰で読書したりプールで浮いていたりするのもよいではないですかぁ〜と脱力してしまいたいワタクシだった。が、残念ながら最初の晩、夜中に私が部屋で怒鳴った日本語は、「君、夜中に廊下を走っているそこの日本人っ!廊下を走るなっ!足音が響くだろーがー!」でありました。日本語を大声で話しながら走るもんだから正体ばればれ。

走る、という行為は競技以外にまず普段の生活の中で見ることがない日常生活をおくっているアメリカ人の目にはかなり奇異なものに見えるようで、翌日ホテルのロビーでどかどか走っている日本人お父さんをみてびっくりしているのは私だけではなかったのだった。一緒にいたグループの人になんかあったのかと聞かれたので、いや、日本人はよく走るのよ、とお答えしておいたけど。

リゾートに来て着飾るのはパーティの時ぐらい、という常識を覆すファッションのカップルもやはり日本人であった。くそ暑い日中の外気の中、ホテルの外にあるモールに買い物に行くのにそーゆー格好で行くかなぁと目に留まったのだが、会話が日本語だったのでこれまた正体ばればれ。ぴかぴかきらきらブランドもの歩く見本市状態カップルは、後から出てきた日本語サービスデスクのおばちゃんのガイドで優雅に猛暑の中をお出かけになられた。きっとあとで暑さにやられて脱水状態、ブランド洋服は汗の塩ふいて台無しになっていることでせう。

日本おばさん集団、というのもなかなか懐かしく拝見させていただいた。一分の隙もなく大声で会話が続いているけれど、よく聞くとそれぞれが自分のことを声高に話しているだけで他人の話を聴いていない、というのはなかなかの眺めであった。笑わずに日本語がわかんない振りをするのは疲れますな。亭主が私に日本語で「にほんじんおば」とささやいたとき、素知らぬ振りで英語で「日本語がわかる人が沢山いるから日本語をはなすんぢゃない!」と叱り飛ばしましたが、あれは聞こえていたかも知れん。亭主は英語でOOPS!、私は冷や汗たら〜。

滞在中、仕事絡みで連日夜は社交パーティだったが、最後の晩に最もエレガントな設定のパーティがあり、ハワイ風ロングドレスと紗もどきのショールを大慌てで買い込んでおめかししたワタクシが一人ホテルのトイレで順番待ちをしていた。個室は一杯のため、入り口で待っていたらドカドカと日本語集団が入って来た。私は日本人としては比較的に大柄な方でヒールの靴などはいていたから、私の真後ろ肩より少し低い辺りで繰り広げられる日本語は私に関する好き勝手言いたい放題意見交換で、思わず振り返って「うるせぇばばぁ!」と叫びました。(嘘です。)

コナの街からは車で1時間以上離れているため街中に行く機会はとうとうなく、あっと言う間に帰る日が来てしまった。一度も水着を着ることもなく慌ただしく過ごしたリゾートに別れを告げる。日本語の本屋さんが見つからないまま私はガックリ肩を落としてコナ空港からホノルル空港に移動。LA行きの便までの待ち時間を利用して空港中の売店を根性で片っ端から見て歩いた結果、ついに少数ながら日本語の文庫本を見つけあるだけ買って少し元気が出たのである。

目的のものを手に入れて元気が出ると目につくのは日本人。若いおねぃちゃんやおにぃちゃんのうんこ座りはまさに日本である。たばこ吸うな上に上がるなというサインの横で手すりに上がってたばこを吸っているのは日本人の若いおねぃちゃんたちばかりであった。(若いおにぃちゃんたちはその足元でうんこ座りしてたばこ吸ってた。)セキュリティに見つかって注意されると止めるんだけど、止めるくらいなら最初からやらなきゃいいものを。日本の若者諸君、お願いだからマナーに反する行為はやめましょうね。今度見つけたらしばくよっ!

最初の夜、プールサイドパーティで目撃した感動の日没写真をおまけ。はいどうぞ。



長くなったので今回はこれまでと言いつつ、恐縮しながら多分Part 2に続くのである。ホントか?

      

   


   
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